CSの不合格のその先を記す人は少ない
今回は思ったことをつらつら書いていきます。
googleで検索するとUSMLE高得点とかはでてきますが、失敗談は少ないですよね。一方で現在の日本人のCSの合格率は50-60%だと思います。不合格してもリカバーは可能であることを肝に命じてください。
爺医個人でも他の試験は合格していて、CSに3回落ちて試験を諦めた大御所の先生や3回目ではれて合格を手にした先生も知っています。
このタイトルにしたのはブログの解析で人気の検索ワードが「USMLE CS 不合格」だったからです。
それで確かに検索してみたら、3番目くらいに私のブログがでてきました。
それなりに他のUSMLEブログが満たしていないニーズがあるからでしょうか。
まずはじめに最近のUSMLE step2 CS(以下CS)の難易度はかなり上がっています。以下の記事も参照にしてみてください。
一つは公式が難易度をあげてIMG(外国人医師)の合格率がさがるように調整しているということ。
それから採点基準が、英語を話し言葉として使わない日本人に不利なように調整されているということ。
このふたつが客観的な理由で、主観的にはかなり不合格者報告が増えているということです。
CS落ちたらどうなるの?
まずはUSMLEの大前提として
すべて1回で高得点というのが大前提です。
CSも3つの要素で採点されていて、すべてが合格基準に満たされていれば、CSは点数は関係ない、ということが一般的に言われています。
つまり一回で合格したか、それ以外か、ということです。
それではCSに一度落ちてしまえば臨床留学を諦めたほうがいいのか?
ということになりますが、実はそうではないかもしれません。
まずはクリニカルフェローというサブスペシャリティーや内科の中でもさらに〜〜内科に当たる部分の研修をする場合には一般的に点数は一発合格は関係なくコネクションが大事と言われています。
麻酔科は以外と落ちている人もいる
私は麻酔科志望で麻酔科は一般的に内科より入りにくいと言われていますが、CSに一度不合格になってから麻酔科のレジデンシーをしている人というのはちょくちょく聞きます。
これは内科よりコミュニケーション能力が必要とされていないということを唱えている人が一説にはありますが、詳細はわかりません。
ただ面接のときにはstep1の点数でスクリーニングしているところ、後はstep1,CK,CSの3つの過程を4回以内の試行回数で終了していることを条件としているところも多いようです。
CSの合格にはstep1などと違って主観的な部分も多いため、一般的に必要とされている対策をしても、合格に届かない方は一定数いらっしゃって、具体的に改善点がその後の方向性の修正点が分かりづらい場合も多いですよね。
またCSは合格者の声ばかりがネット上には転がっていて(しかも古いものも多い)、「最終的にはカプランを受ければ合格する」といった10年前くらいのスキームで話している人というのが結構多いのも事実です。
現時点でCS受験を考えている方はできるだけ最近受けた人の情報をたずさえてどのようにして合格したのか・どのようにして不合格になったのかの情報をできるだけ集めてください。
その上でもし仮に麻酔科に行きたいのならあまり心配しないでください。
後は米国はレジデンシーでどこかに潜り込んでしまえばどうとでもなるので、色々な抜け道もあります。簡単に諦めないほうが良いと思います。
CSは学生のときに受けるのがベスト??
CSの特徴として医学生の知識でも合格できてしますので、step1やCKより前に受けるのが今後のスタンダードになるのではないかと想定しております。
そのようなときにできるだけ日本人同士で情報を共有して受験できることを切に願います。
インドなど一部の外国ではCSをとりあえず学年の大多数が受けて落ちたら自国で臨床をして、受かればその後step1,CKの勉強をすすめていく、ということをしている医学部もあるようです。
個人的には国際医療福祉大学あたりが今後CSの合格率をどうやって医学生の間であげていくのかきになるところではありますね。