医学生も明日から使える問診で頼れるゴロ
突然ですが、完全に初診の患者で自分の専門外の人の病歴を詳細に取る時、さらに言えば主訴を細かく掘り下げていきたい時、OPQRSTって使ったことありますか。
Wikipedia(英語版)によれば
OPQRST is a mnemonic used by medical professionals to accurately discern reasons for a patient’s symptoms and history in the event of an acute illness. It is specifically adapted to elicit symptoms of a possible heart attack. Each letter stands for an important line of questioning for the patient assessment.
Onset of the event (発症様式)
Provocation or palliation(誘発 寛解要因
Quality of the pain(痛みの質)
Region and radiation(場所 放散痛)
Severity(痛みの酷さ)
Time (history) (時間)
英語の部分はwikiですが、()内は私が意訳しました。
例としてwikiを使用しましたが、大前提として
スペル1つに対して複数の意味があるゴロの有用性は低い
といえます。
CS・OSCEでも使えるゴロ
もし外国人が救急外来にきて、インターネットを使うことなしに自分の英語力で最低限の問診を聞きたい場合にはこれを参考にしてみてください。
私はCSでは、痛みなどの典型的な主訴の場合には以下のゴロを用いていました。
pOPDCSFLIQRAAA
小文字p: Previous episodes: これまでに似たことがあったか:
(本当はOから始めたいけど忘れやすいのではじめに小文字で入れました。)
O: Onset: 契機: What do you think might be causing this symptom?
P: Progression: 進行性か?:Is it getting worse?
D: Duration: How long does it last?
C: Constant or intermittent: Does it come and go?
S: Setting: 状況: What were you doing when you noticed it?
(Severityではないところが間違いやすいです)
L: Location: Where does it hurt?
I: Intensity: How would you rate the pain from 1 to 10, 1 being the least and 10 being the worst in your life?
Q: Quality: How do you describe the pain?
R: Radiation: Does the pain move to anywhere?
(Travelの発音に自信があれば使っても良いと思います)
A: Aggravation: 増悪因子: Does anything make it worse?
A: Alleviation: 寛解因子: Does anything make it better?
Associated symptoms:関連症状=関連してそうなことを聞くという意味。ゴロとしてはいらない。
色々あるので調べてみてしっくり来るものを使ってください。
ちなみに筆者は医学英語信者ではありません。Google翻訳とか使って、時間のない現場での外国人対応が最適解である場合も多々あるとは思います。
あくまで勉強ブログなので、表題のようなタイトルになりました。ご了承ください。