2019年春 CK受験者の情報です。
CKの概論
まずはじめに、USMLE CKですが、難易度自体は徐々に上がっていっていると思います。USMLE全くやっていない医師によく聞かれる質問Top3にはいるものとして、
「何点で満点ですか?」
というものがあります。勉強されている方なら聞かれ飽きた質問だと思います。
私の理解では、まず問題のプールが沢山(数万問でしょうか。。)Multiple Question形式であり、同じ日に10人の受験者が同じブースで320問問題を解いたとしても同じ問題が出ることはほとんどないと言っていいでしょう。
さらに問題ごとに正答率などが内部で記録されていて、問題ごとの正解による自分のスコアの重みが違います。
おそらくですが、難しい問題、例えば正答率が10%の問題などもあえて消さずにプールに残っていて出題されることがあります。それらを間違ってもスコアにおおおきな支障はないと考えられます。
またみんなが正解している問題を間違うとスコアに影響しそうです。(このあたりのソースは多分探せばあるかもしれませんが、今は掲載しないです)
その上で自分が平均からどのくらいの位置にいるのか、ということを計算してスコア化します。
私の完全なる持論ですが、例えば本番の問題で満点というのは理論上不可能として310/320正解という人がいたとしたらおそらく
スコアは270-280くらいになるでしょう。
240-250くらいは8割くらい正解の人だと思います。
なぜこのようなことが言えるのかと言うとUSMLEにいくつかの有料の模試というものが存在して公式が出しているものもあれば、サードパーティが作っているものもあります。
その中でもCK予測率が高いと言われているのがUWの模試です。(step1ではやや模試のほうが高めに出てしまうといわれています)
「模試で何%正解したか」がわかるので、本番で同じくらい正答したら何点になるかというのもおおよそ見当がつくと思います。
なぜ日本人のCKの点数がが低いのか
これはFacebookなどでインド人・アラブ人の方の優秀なスコアの報告(自慢?)
で260超えがバンバン報告されるなか、私の知り合いで250越えですら結構貴重であり、かつstep1で250近い人も意外とCKでは230くらいだったりする人がいるという完全なる主観でからきている結論です。
①理由 自分のトレーニングで臨床が始まってしまっている
実は日本人以外の本気で渡米したい国の人たちはUSMLEのために臨床をしていなかったり、渡米して就職活動をしていたり、研究をpart timeでしているという人が結構います。
純ジャパのMDでこれを若いうちにしている人は少ないのでstep1は学生のときに受けてもstep2は研修医になってからになってしまったという方も結構いらっしゃると思います。
すると勉強の絶対量が少ないので当然点数が低くなります。
②理由 step1で気を緩めてしまう
step1のほうがレジデントのマッチで与える影響が大きいと言われがちなので当然モチベーションがさがりますよね。
③理由 アメリカの学生ほど色々な科の実習をしていない
たとえばCKではOBGYNが日本と違いの違いが色濃く、対策の山場だと言われていますが、そもそもアメリカの医学生は産婦人科1ヶ月ローテがマストです。この間に知識的なところを詰め込む一方で、日本で産婦人科の実習。。。
1ヶ月以上しているところもあるかもしれませんが、同じように試験があったりはしませんよね。あと日本の国試の産婦人科はよくわからない数値をたくさん覚えないと行けない印象です。
preventive medicineなどもやってませんしね。
理由④ 英語の速読力がより必要になる
step1は正直知識と、問題の解き方になれれば、後は根性で高得点を取れる人は結構いると思うのですが、CKは相当文章が長いです。ですので、英語ネイティブでないハンデキャップがより反映されやすい可能性はありますね。
以上が私が考察してみた理由になります。
今後書いてほしいstep2 情報あればぜひコメントなどください。
ちなみに数ヶ月以内にstep3も受ける予定です。