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なぜいまさらstep1の記事なのか
「USMLE step1 高得点」で検索してみました。250点の方のnoteが一番上位に出てきました。爺医も一応250点台ですが、step1を受けたのは2016年になります。
では爺医がなぜいまさらstep1の記事を書くか一応説明しときます。
①step1, step2, step3まで終わっているので、最新の勉強を方法をしてきた方と比べると情報の鮮度は落ちますが、一貫性と俯瞰的に視点がもてます。
②色んな人に勉強法を教えたり、しているので色んな人の情報が統合される。
③step1を最初に受ける人が多く一番需要がある
「USMLE ブログ」で検索上位にでるくらいのいい記事をかければと思います。
自分の持っているものを冷静に分析
最短合格を勝ちとる際に大事になってくるのが、戦略と動機です。動機としては以下のようなものでしょうか。
・アメリカで働くための手段
・アメリカで働かないかもしれないが一応ECFMGをとっておきたい
・学生の時に米国病院で実習する際に要求されている
・医学英語のupdate
・履歴書などの経歴としての価値
列挙してみるとあまりないですね。
爺医は「アメリカで働くための手段」で勉強しましたが、今回は
「まだ何も考えてないけど、USMLEってどのくらいの勉強量でどのくらいの点数が取れるのだろう?」
って気になる人のために記事を書いてみます。
USMLE step1合格だけなら6ヶ月
おっと、これは暴挙にでましたね
そんな声が聞こえてきそうですが、あえてわかり易さ重視でいうならこう言えると思います。とは言え、状況持っているものは人によってかなり違うので、あえて爺医の考える典型例をあげてみます。
・医学部5,6年生でCBT終わっている
・国試の動画とか問題集もなんとなくかじっている状態
・実習の拘束時間が実質半日くらい
・部活、バイトもしていないかあっても週2,3回
・平日勉強2−4時間、土日に5−10時間フルに取れる日がほとんどある
という医学生を仮定して、モチベーションがブレずに、努力できる人なら最短半年でUSMLE step1には合格できると思います。
また逆に医師になってフルタイムで働いている方でも、前提の知識がある分・また時間をお金で買うことができる同様に6-12ヶ月の計画で受験スケジュールを決めてしまって大丈夫です。モチベーションがブレずに、努力できる人なら
ちなみに帰国子女かはあまり関係ないと思います。位置から単語覚えることになるので。
さっそくシュミレーション
私がイメージする6ヶ月の最短の使い方ですが
Month 1 試験の申し込みなどの事務作業、First Aidを読む。すべて理解すべて暗記は目指さない。書き込むなり、ノートを取るなり。知識を和訳していく。問題とく信者ならいきなりUSMLE Rxなどから始めることも可能。
Month 2 オンライン問題集①を開始する。問題数はおおよそ、2500-3000問。ただし、初めに問題を解く際は1時間1問くらいを覚悟する。できれば時間を図らずにジャンル別ですぐ解説がよめる環境で。First Aidとの兼ね合いからRxをおすすめ。 Uworldから入ってもいいが、人を選ぶ。初めは一日数問、で1ヶ月立つ頃には平日10問、休日30問を目指す。平均的な学生なら100問/wkでとけるようになる。
Month 3 位置に解ける問題数はFAや関連資料をどのくらい丁寧に読むかにもよるが100問/wkだと時間が間に合わないので短期決戦したい人は40/day平日, 100問/day休日=400/dayを目指す。これで1ヶ月1600問なので、オンライン問題集を1セットやるのに、1.5ヶ月くらい費やす。
Month 4 間違った問題をシャッフルで解く。意外と間違える。正答率厳しく見れば50%、できる人で75%程度の感じ。概算1000問だとしてできればテスト形式で前回より効率よく回るが、よりしっかり覚えられるように。この辺りからNBMEなどの模試を解くように。あと2ヶ月しかないのでUWorldを開始する。
Month 5 UWの初回をから全問ランダムテスト形式でやる。UWはやればやるほど点数があがるので、できれば1回書い直してやってもいいレベル。
Month 6 First Aid再読。NBMEを解く。受験者と問題を出し合う等。
このような流れでしょうか。オンラインバンクを2個やるとして、5000問。UWからはいらなかったのは問題が少し難しいのとFAとのリンクがされていないからです。正直Month 5の状態をつづければ続けるほど点数があがるのですが、最低点ならこんなもんでしょう!! UW初回が50%でもちゃんと復習すれば受かると思います。
ちなみにこれでかかるお金は概算。
申し込み試験代:14万
テキスト代:1万
オンライン問題集x2を2−3ヶ月づつ:6万
Totalで20万くらいですかね。かなり概算ですが。(step2以降のお金に関してはこの記事参照)
実際のところ落ちるのか?
合格最低点はすぐ変わるので「Usmle step1 pass score」とでも検索してみてください。今は2020年4月は194点でした。
落ちた人は実際には数人聞いたことがあります。帰国子女でも落ちます。step1落ちていま米国で競争率の高い科で働いている人もいます。NBMEという模試で予想点がでます。それで220-230あたりがでるならまず落ちません。190-210はかなりグレーです。そしてその点数をみて決めましょう。
ちなみに爺医の知り合いの理三のトップ層の方だとこれで240-250あたりを取る方もいらっしゃいます。
爺医は凡人なので2年以上かかりましたね。。
結果が良くなるファクター
勉強している人と話していたり、自分の経験から思う+になるファクター
・英語が嫌いではない
・大学の拘束時間が短い
・大学受験が生物選択
・基礎の時に真面目に勉強している(高得点ならそうですが、最低限の知識ならあまり関係ないかも)
大学の偏差値は、、個人の努力にもだいぶよると思います。のであえて上げません。受ける時点で勉強をそれなりにしてたり、要領が良かったりって人だと思うので、もし全大学の全医学部受験生が受験必須になれば、もちろん偏差値が高い大学のほうが初めは合格率も高いでしょうけど。
低い点数で受かる意味はあるのか
誰しも高得点を取りたいはずです。
USMLE step1はアメリカでレジデンシーをするなら高得点を取るにこしたことはありませんが、時間・個人差などから高得点を誰もが簡単に取れるわけでは有りません。
低い点数で合格することはおすすめしません!
でも限界があるのも事実低い点数でもいいという人は、その点数のせいでアメリカで人気の科の専門医が取れないかもしれない可能性・もしくは日本で初期研修を覗いて短くても数年研修をしてから行くと決めている人は相対的に低い点数でもいいと思います。
USMLE勉強をまだはじめていない人向けの記事になりましたが、興味をもっていただければ幸いです。
今日の格言
31. “Find the place inside where there’s joy, and the joy will burn out the pain.”
—Joseph CampbellReferenced in “Hope” (Season 7, Episode 8)
爺医訳:喜びにあふれる場所を見つけなさい。その喜びが痛みを焼き消してくれるから。