USMLE CS 5年前の情報は信じないほうがいい【2019年版】

今回の記事はUSMLE CS受験を考えている方に向けて、おそらく数年前までのパラダイムが通用しなくなっています。

2019年以降CS受験される方はこのブログや最近受けた人の”生”の情報を重視してください。

ICE(医学知識・カルテ)で評価される時代は終わった

たくさんの人が現在SEPで不合格をもらっています。

Spoken English Proficiency

が不十分だと評価されるということです。数年前はそんなことはありませんでした。

それでは日本人医師の英会話能力がおちたということでしょうか。決してそうではありません。

公式のサイトでは2017年の9月から採点基準をあげることを公表しました。

その際の文言が「IMGの合格率が10%程度下げるように合格基準をあげる」との記載があったと思います。

IMGというは簡単にいうとアメリカ国籍のない医師のことです。同じ試験をUS-AMG(アメリカ国籍があってアメリカの医学部出た人)などの試験の合格基準も10%とは言わないまでも少しあげる、という発表もありました。

つまり外国人に対してより厳しい試験にするということです。

この時に上げやすいのは英語そのものを評価するSEPだと考えるのが妥当ではないでしょうか。

英語を流暢に話せるイメージで対策すると失敗する

SEP対策に取り掛かる際に注意していただきたいことがあります。まずは公式の2018年度マニュアルからSEPの部分を抜粋します。

The SEP subcomponent includes assessment of clarity of spoken English communication within the context of the doctor-patient encounter (for example, pronunciation, word choice, and minimizing the need to repeat questions or statements).

SEP performance is assessed by the standardized patients using a global rating scale, where the rating is based upon the frequency of pronunciation or word choice errors that affect comprehension, and the amount of listener effort required to understand the examinee’s questions and responses.

この部分から読み取れることは、SP(模擬患者)に英語を理解するための努力をさせてはいけない。発音や言葉のチョイスが患者-医師の関係性に即していないといけない。理解を妨げる間違いの回数によりglobal rating scaleで評価される。というような感じでしょうか。

「CSはいかにテンプレのセリフを自信をもっていうかどうかが重要な試験だ」ということはこれまでのUSMLEを受けてブログをかかれている偉大な先人達が口を揃えて言うことですが私も全く同じ意見です。

減点法だと思って毎回同じことを言う

色々な人が色々なことをいうと思います。

「共感の言葉がたりない」

「最後の検査をいうときにpelvic examがあるなら女性のnurse practitioner立会のもとで、という説明もいるよ」

「全部のケースで絶対にmedical adviceを入れたほうが良い」

「テンプレを言ってるみたいで逆に、嘘くさいもっとpersonalに医療面接をして。試験管も人間なんだから」

これの発言は大体筆者が直接言われたか、別の人が言われたことのある文言ですが、このようなものはだいたい話半分に受け取ればいいです。

余裕があれば反映して改善しましょう。けれど一番重要なのは、

安定して・間違えずに・戸惑いを見せずに・決まりきった英語を

話すことです。

まずは自分の英語面接を録音してみて、「あー」とか

「えー」とかを言ってないないかをチェックしてみてください。

これを言っているうちは絶対に受験しないほうがいいですし、ネイティブとの本番の試験は緊張が何倍も増すことも考慮してください。

寝ても起きても繰り返し使える、覚えていられるくらいシンプルなフレーズを暗記しましょう。

今日の格言

27. “The single biggest problem with communication is the illusion that it has taken place.”

—George Bernard ShawReferenced in “The Internet is Forever” (Season 5, Episode 22)

爺医訳:コミュニケーションにおける唯一最大の問題はコミュニケーションができているという錯覚である。

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